福井港
丸岡インター連絡道路については、現在、
I期区間である坂井市坂井町福島から丸岡町八ツ口までの区間において、
埋蔵文化財調査や
橋梁下部工等の工事を進めており、先月には
農道アンダーボックス工事を発注いたしました。測量および
道路設計を行っている
II期区間の坂井市春江町西長田から坂井町福島までとあわせて、
地元坂井市と連携しながら着実に事業を進めてまいります。
福井外環状道路については、先月5日、櫻本副知事が
福井市長、
坂井市長とともに
渡辺国土交通副大臣に対し、国において計画の具体化を進めるよう要望したところであり、国からは、「県や関係市としっかりと連携しつつ取り組んでいく」との回答がありました。県としては、今後、国や沿線市などと連携して検討を進めてまいります。
次に、主な道路の
整備状況についてでございます。
国道8号について、敦賀市挙野から田結間の「
敦賀防災」は、
赤崎地区において
工事用道路や本線の
道路改良工事などが進められております。石川県境部の「
牛ノ谷道路・
金津道路」については、
用地測量、物件調査が進められており、今後、
用地取得に
着手予定です。
国道417号「
冠山峠道路」については、現在、岐阜県境の(仮称)冠山峠2
号トンネル(約4.8km)の
舗装工事や
設備工事が進められております。
明かり部においては、
橋梁工事や
道路改良工事が進められております。引き続き、岐阜県、
沿線市町とともに、令和5年内の確実な開通を国に強く求めてまいります。
次に、防災・
減災対策についてでございます。
足羽川ダムについては、今年度予定されている
ダム本体の
コンクリート打設開始に向け、
ダム本体の
基礎掘削や
コンクリート打設設備の
設置工事などが進められております。引き続き、国と連携して池田町の地域振興を進めるとともに、令和8年度完成に向け、
ダム本体工事や
水海川導水トンネル工事等の着実な推進を国に求めてまいります。
吉野瀬川ダムについては、
ダム本体の
基礎掘削工事や
コンクリート打設用クレーンの
基礎工事などを進めております。引き続き、令和7年度の完成に向けて着実に工事を進めてまいります。
また、ダムの放流水を活用する小水力発電について、発電所を設置・運営する事業者を10月から募集する準備を進めているところであり、ダムの供用開始と合わせて発電を開始できるよう取り組んでまいります。
次に、敦賀港についてでございます。
鞠山南地区の
ふ頭用地造成工事については、
埋立土砂搬入は年内に完了予定であるものの、海底
地盤が想定よりも軟弱で圧密沈下の収束に時間を要する見込みであるため、予定していた年度内の完成が困難な状況となっており、今後、
ふ頭用地の部分使用など有効な活用策を検討してまいります。
また、同地区のさらなる整備に向けて、7月に
県選出国会議員、県議会、
地元敦賀市とともに国への
要望活動を行ったところであり、引き続き、岸壁延伸の
新規事業化や
次世代高規格ユニットロードターミナルの実現など港湾機能の高度化を強く働きかけてまいります。
鞠山北地区において6月に故障した
多目的クレーンについては、早急に機能を復旧するため、8月に
修繕工事に着手しました。
修繕工事は来年9月までかかる見込みですが、できる限りの工期短縮に努めるとともに、
鞠山南地区も含めて、クレーンの2基体制についての検討を行ってまいります。
次に、
福井空港についてでございます。
県庁内に設置したタスクフォースにおいて、
福井空港に関心を持つ
航空事業者などから、観光やビジネスで利用する際の課題などを聴取し、多様な視点から
利活用策を検討しております。また、今月2日には、定期便が就航していない岡山県の
岡南飛行場を訪問し、再整備した
空港ビルや格納庫などの
空港施設を視察するとともに、空港を利用する
航空事業者との
意見交換を行いました。
今後、県議会や地元の方々などのご意見等をいただきながら、年度内に
福井空港に求められる機能や
空港ビルのあり方などの将来像を取りまとめてまいります。
次に、
都市づくりについてでございます。
市街地再開発について、「
福井駅前電車通り北地区A街区」については、再
開発組合が5月からホテル棟の
鉄骨組み立てを開始しており、現在は、27階建てのうち13階に相当する地上約56m付近の組み立てを行っております。
「B街区」については、再
開発組合が7月より本格的な解体作業に着手しております。
また、「
南通り地区」については、7月に再
開発組合が設立され、現在、組合において
権利変換計画の作成や建築設計などを進めております。
これらの再
開発事業が円滑に進むよう、福井市とともに、引き続き支援してまいります。
福井市の
中央大通りの再整備については、3月に
歩行者利便増進道路(ほこみち)に指定しており、福井市が6月までに3回実施した社会実験の結果を踏まえ、北側の歩道について、今月、
キッチンカーなどが利用しやすいスペースとなるよう歩道の工事に着手したところです。
今後、再
開発事業が進められている南側の歩道も含め、
北陸新幹線福井・
敦賀開業に合わせ、令和6年3月の完成に向けて事業を進めてまいります。
次に、
建設産業への支援についてでございます。
建設産業の担い手の育成については、7月に「知事と
一般社団法人福井県
建設業協会建設青年委員会との
意見交換会」を開催し、
担い手確保や働き方改革などをテーマに
若手経営者と
意見交換を行いました。また、今月7日から8日には、県内の高校生を対象に
専門工事業体験PR会を開催し、6校から昨年の2倍を超える208名の参加がありました。引き続き
建設業界と連携し、人材確保に取り組んでまいります。
最後に、令和4年度の土木部の
政策トライアル枠予算の
取組状況をご説明いたします。
政策トライアル枠予算の資料をご覧ください。
土木部としては、現在1事業(2ページ28番)に取り組むこととしており、県内の空き家や古民家の
有効活用を図るためのアイデアの掘り起こし、
実現可能性の検証等を行う予定です。
報告は以上でございます。よろしくご審議くださいますようお願いいたします。
2 令和4年9月22日
土木警察常任委員会
警察本部長説明
委員長をはじめ委員の皆様方には、日頃から、県警察の運営につきまして深い御理解と多大な御支援を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本
常任委員会及び
予算決算特別委員会に付託されております、
警察本部関係の議案としまして、
予算議案があり、その内容につきましては、先の
全員協議会で御説明申し上げたとおりでありますので、御審議のほど、よろしくお願いいたします。
以下、少しお時間をいただきまして、お手元の
配布資料「福井県の
治安情勢[7月末現在]」に基づき、当県の最近の
治安情勢につきまして御説明させていただきます。
資料1ページ目を御覧ください。
刑法犯についてです。
1(1)にありますように、本年7月末の
刑法犯認知件数は1,434件で、前年同期と比べて41件減少しております。
検挙件数は980件で、前年同期と比べて23件減少しています。検挙率は68.3%で、前年同期と比べて0.3ポイント上昇しています。
次に、2ページ目下段を御覧ください。
子どもを犯罪から守る対策についてです。
2(1)にありますように、本年7月末の
児童虐待事案の
認知対応件数は311件で、前年同期と比べて6件減少しております。また、
児童虐待の疑いがあるとして警察が
児童相談所に通告した児童の人数は348人で、前年同期と比べて16人減少しております。
県警察では、
児童相談所との24時間体制による
情報共有と確実な
児童通告を実施するとともに、
児童相談所と定期的に検討会を実施するなどして、児童の
安全確保を最優先とした対応を徹底してまいります。
次に、4ページ目下段を御覧ください。
女性を犯罪から守る対策についてです。
県警察で独自に統計をとっております、「女性が被害者となる犯罪」の
認知件数は104件で、前年同期と比べて22件減少しております。
続いて、5ページ目上段を御覧ください。
(2)にありますように、本年7月末の
ストーカー事案の
相談等件数は75件で、前年同期と比べて8件減少しております。
また、中段の(3)にありますようにDV事案の
相談等件数は126件で、前年同期と比べ6件減少しております。
県警察では、下段の(4)主な施策にありますように、行為者に対する指導・警告、検挙措置の徹底、女性を巡る
犯罪情勢や時節に応じた
防犯指導についての
情報発信などの対策を推進してまいります。
次に、6ページ目を御覧ください。
特殊詐欺対策についてです。
中段の表にありますように、本年7月末の
特殊詐欺の
認知件数は11件で、前年同期と比べて1件減少し、
被害金額は約1,819万5千円で、前年同期と比べて約458万円減少しております。
表の少し上に「被害の特徴」を記載してありますが、被害者の7割が65歳以上の高齢者であり、手口別では
架空料金請求詐欺の割合が高くなっております。
県警察では、引き続き、検挙と
被害防止の両面で、実態に即した対策を強力に推進してまいります。
次に、少し飛びまして10ページ目を御覧ください。
サイバー犯罪対策についてです。
本年7月末現在の
サイバー犯罪関連の
相談受理件数は1,268件で前年同期と比べて287件増加しております。
相談を区分別に見ますと、詐欺・悪質商法(
インターネット・
オークション関係を除く。)が501件で最も多く、次いで、
不正アクセス、コンピュータ・ウイルスに関するものが279件となっております。
県警察では、
サイバー犯罪捜査の知識・技能を有する捜査員の育成、産学の有識者と連携した
サイバー犯罪対処能力の向上、若者に対する
インターネット利用のルールや
マナー遵守に向けた広報等の
被害防止対策を強力に推進してまいります。
次に、11ページ目を御覧ください。
交通事故から県民を守る対策についてです。
本年7月末の死者数は17人で、前年同期比で6人増加しています。
なお、資料に記載はありませんが、昨日現在の死者数は21人で、前年同期比7人増加となっております。
続いて、12ページ目を御覧ください。
(2)アにありますように、7月末現在の死者数17人のうち、高齢者の死者数は11人で全死者数の6割を超えています。
さらに、13ページ目の(3)アにありますように、
交通死亡事故のうち、
高齢運転者が第1当事者となる
死亡事故は6件で、前年同期に比べて4件増加しております。
県警察では、合い言葉「運転は、集中力と思いやり」を活用した
広報啓発、
高齢歩行者に対する街頭指導、
運転技能自動評価システム等を活用した
交通安全指導、悪質性・危険性の高い違反に重点を置いた取締りなどを推進してまいります。
最後に、令和4年度の県警察の
政策トライアル枠予算の
取組状況について御説明いたします。
警察本部では、お手元の
配布資料に記載の事業のうち、No.31から35の5件の事業に取り組んでおります。